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見て損しないアニメはこれだ!|マーケティングさんのSNS分析で見る 2017年秋 話題になっているアニメランキング

ごきげんようマーケティングさんです!

秋ですね、すっかり寒くなってしまいました…。

そんなシーズンですがアニメの方は人気作の2期が集中したり、新規も良作ぞろいだったりとめっちゃ熱い!!

ランキングも今回はかなり混戦していますよ。

 

ではでは早速、「2017年秋SNSで話題になっているアニメタイトルはなにか」を見てみましょう!

 

今回もYahoo!検索データのリアルタイム検索(http://realtime.search.yahoo.co.jp/search)を使って、10/1~11月上旬、アニメだと大体4話放送分の間にTwitterなどのSNSで呟かれた、今期放送中アニメの「実況タグ」を出来る限り集計しました。

 

そのデータをいくつかの角度で見ることで、

1 (事前の期待値の高さや認知度も影響して)話題になっているアニメ

2 (初期の期待値や認知度は高くないが)話題になっているアニメ

 

という2種類のタイプのアニメをご紹介することができます。

 

一つずつ見ていきましょう。

 

1 (事前の期待値の高さや認知度も影響して)話題になっているアニメ

まずは今期のアニメを1話から4話放送日までの「実況タグ総つぶやき数」を基準にランキング化してみました!

この数値が大きければ大きいほど「話題にしている人≒視聴者数 が多い」といえます。

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ラブライブ!サンシャイン!!」や「おそ松さん」「干物妹!うまるちゃん」など、強力な作品ブランドの第二期が上位に君臨しています。

そんな混戦状態の中で、日常系アニメでお馴染みのきらら枠「ブレンド・S」が大健闘を見せていますね!

しかもツイート増加率の高さから視聴者の取りこぼしも少ないのがすごい!

 

その一方で、いくらはじめの期待値や認知度が高くても、下のグラフのように2話以降視聴者が離れてしまう作品も多いです。

つぶやく人が減った≒観る人が減った」ということですね。

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グラフが最初に盛り上がるポイントは、アニメの第一話放送日に当たります。

この第一話は、アニメ視聴者が今期見る作品を見定める段階に当たるため、基本的に作品内容の良し悪しに関わらずつぶやき数が最も多くなりやすいのです。

また原作の知名度や事前のプロモーションの規模により、この第一話の視聴者数も変わってきますから、第一話の放送日のつぶやき数は、いわゆる「各アニメに対する視聴者側の期待値」「各アニメの宣伝部の仕事具合」に依るところが大きいということです。

 

しかし、グラフのようにツイート数がだんだん減少していくということは、回が進むにつれ視聴を切る人が出てきてしまっているということです。

 

つまり、逆に回が進むごとにツイート数が増加していく、または横ばいの状態を維持しているアニメは、「(事前の期待値や認知度は低かったけど)口コミなどにより視聴者が増えている」「しっかり継続視聴者を抱え込んでいる」作品であると考えられます。

 

そこで今度は、1話から4話放送日までのツイート増加率が高いアニメを紹介します。

 

 

2 (初期の期待値や認知度は高くないが)話題になっているアニメ

今度は1話放送日から4話放送日までの「ツイート増加率」が高い順で並び替

えたランキングをみてみましょう!

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ほとんどが新規のアニメですね。

中でも、「DYNAMIC CHORD」?聞かないタイトルですが…

ツイート増加率1.24倍!?こ、これはさぞ面白いアニメなのだろう!!!

 

DYNAMIC CHORD(ダイナミックコード)」は乙女ゲー原作のアニメで、4組の人気ロックバンドのメンバーが織りなすクールでハートフルな物語です。

4話までにツイート数が1.24倍に増えていますが、6話まで集計期間を延ばすとなんと2.62倍にまでなります。

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これはすごい…。一体どんな口コミが起こっていたのでしょうか?

 

 

 

 

あっ・・・(察し)

 

これ駄作すぎて逆に口コミ広がるやつやん!!

 

ツイート数が増加していっても、それは必ずしも肯定的な口コミが広がったとは言えません。

今回ランキングの数字を鵜呑みにしてこの作品をおすすめしていたら大変なことになっていました。

いや、絶対そういうのは生の情報…ツイート内容やアニメそのものを見てからするんですけどね…。

 

ちなみに今回の「DYNAMIC CHORD」の口コミが伸びてる件は、2017夏に放送された「異世界はスマートフォンとともに。」と似た現象なんですよね。

要は「みんなで寄って集ってツッコミどころの多い作品をいじろう」みたいな流れが最近出てきている。私はこういう風潮あまり好きではありません。

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なぜなら、「原作の知名度を上げるのにアリなんじゃ?」と低予算アニメを作り出すところが今後出そうで怖いからです。

炎上マーケティングの温床にもなりかねません。

…とはいえこの手の話は「おそ松さん(1期)」の成功例などもあり、いろいろと複雑な議論がありますので、これはまた後日お話ししたいと思います。

 

ということで今回の「DYNAMIC CHORD」は「例外」ということにさせてください…。

そしてツイート増加率が2番目に高い「宝石の国」、個人的におすすめしたい作品でもあるので今回はこちらを紹介させていただきます!

 

 

3 2017秋マーケティングさんのおすすめアニメ 

宝石の国

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市川春子さんによる漫画が原作で、監督は「ラブライブ!」でお馴染みの京極尚彦さんです。

「月人」という存在から狙われている、人型の宝石たち。その中でいわゆる落ちこぼれの宝石「フォスフォフィライト」の成長や苦悩に焦点を当てた物語になっています。

ちなみにこのフォスくんの声優さんは「響け!ユーフォニアム」の主人公「黄前久美子」を演じた黒沢ともよさん。たまらないよ。

本作は1話から4話だけでなく6話まで集計期間を伸ばしてもツイート増加率が0.9台と、継続視聴者の多さがうかがえます。

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この作品、まず3Dだからこそ出来る美麗な描写が本当に凄い!

風にゆれる草や宝石でできた髪がとても美しい。

キャラクターの動きも3Dでありながらどこか愛嬌が感じられます。

その上展開も読めないし、「他人と自分を比較してしまう」「役割が欲しい」「必要とされたい」などキャラクターの苦悩が実に人間らしくて非常に面白いです。

 

また、文明が崩壊した世界で旅をする二人の少女の日々を描いた「少女終末旅行」。

これは4話では増加率が0.79だったものの6話の段階で0.93まで上昇しました。

夏の「メイドインアビス」程ではありませんが、放送開始から暫くたって視聴者が集まってきた様子です。

こちらも、とても雰囲気の良い作品ですよ。

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さて、ということで2017年秋アニメの分析結果と、私のオススメ作品を毎度勝手ながら紹介させて頂きました!

いろいろとハプニングはありましたが、良い作品もちゃんと伸びるということで…許してください!!

ここまで読んで下さったアナタ、本当にありがとうございます!!

 

ではでは、良いアニメライフを!