「ポプテピピック」の戦略は「おそ松さん」に似ている?|マーケティングさんのSNS分析で見る 2018年冬 話題になっているアニメランキング
タグが安定しない「ポプテピピック」は分析上手間がかかって、ほんとクソ。
【今日の一言】タグが安定しない「ポプテピピック」は分析上手間がかかって、ほんとクソ。 pic.twitter.com/NnnAwckXxS
— マーケティングさん (@MarketingTan) 2018年3月4日
今回は分析結果の報告が遅くなってしまい、ごめんなさい!
結局3月になってしまいました…。
それもこれも、使われている実況タグが多すぎる「ポプテピピック」のせいだ!!
ということで、なんとなくオチが見えてしまう「2018年冬SNSで話題になっているアニメランキング」へ早速行ってみましょう!
今回もYahoo!検索データのリアルタイム検索(http://realtime.search.yahoo.co.jp/search)を使って、1/1~2月上旬、アニメだと大体4話放送分の間にTwitterなどのSNSで呟かれた、今期放送中アニメの「実況タグ」を出来る限り集計しました。
そのデータをいくつかの角度で見ることで、
- (事前の期待値の高さや認知度も影響して)話題になっているアニメ
- (初期の期待値や認知度は高くないが)話題になっているアニメ
という2種類のタイプのアニメをご紹介することができます。
それでは、一つずつ見ていきましょう。
目次
- 1 (事前の期待値の高さや認知度も影響して)話題になっているアニメ
- 2 「ポプテピピック」の戦略は「おそ松さん」によく似ている
- 3 「ポプテピピック」と「おそ松さん」が根本的に違う部分
- 4 (初期の期待値や認知度は高くないが)話題になっているアニメ
1 (事前の期待値の高さや認知度も影響して)話題になっているアニメ
まずは今期のアニメを1話から4話放送日までの「実況タグ総つぶやき数」を基準にランキング化してみました!この数値が大きければ大きいほど「話題にしている人≒視聴者数が多い」といえます。
ご覧の通り「ポプテピピック」の圧勝です。2位とは6倍近く差がありますね…。さすがの話題性です。とはいえ、もともと原作がツイッターの口コミで広まったものですから当然の結果といえます。
しかし「ポプテピピック」の強さはそれだけには留まりません。序盤の「ツイート増加率」も十分に高いのです。
通常放送されるアニメは、たとえはじめの期待値や認知度が高くても、下のグラフのように2話以降視聴者が離れてしまう作品がほとんどなのです。「つぶやく人が減った≒観る人が減った」ということですね。
数値水準としては、0.8を超えれば「視聴者数を維持できている」方で、1を超えた場合はさらに「視聴者を増やせている」と評価することができます。
では「ポプテピピック」の場合はどうでしょう。
4話までならツイート増加率は0.82となかなかの高水準。そして念のため5話まで分析期間を延ばしてみたところ、なんとツイート増加率は1.04になります。
結局この後は勢いが落ちてしまうのですが(後の図「ポプテピピック各話の声優さん一覧」を参照ください)、序盤の段階では継続視聴者や新規視聴者をうまく囲い込めていたと考えられます。
2 「ポプテピピック」の戦略は「おそ松さん」によく似ている
なぜ、そんなことができたのか。それは原作の知名度だけでなく、アニメにも「口コミを生み出すための数々の仕掛け」が施されていたためだと考えられます。
今回はそれについて厳密な分析は行っていませんが、実はある作品のヒット時の状況とよく似ているのではないかと思い至りました。…そう、「おそ松さん」です。
「おそ松さん」については、第一期がヒットした2015年秋に稚拙ながらSNS分析を行っていました。
その際に「おそ松さん」が採っていた口コミを生み出す戦略と、今回の「ポプテピピック」が採っている戦略が良く似ているのです。
例えば、Twitterやpixivではアニメ関係のイラストをよく描いている「絵師さん」がシーズンのヒット作の二次創作イラストを積極的に描く傾向があります。
そして「おそ松さん」は、その「シンプルだけど六つ子それぞれ違った見た目をしている」キャラクターデザインにより、絵師さんは通常よりも短時間でこだわりの深い絵を作成しSNSに投稿することができました。
同様に「ポプテピピック」のキャラクターデザインも非常にシンプルです。その上、同作は他作品のパロディや後述する「声優リセマラ」で様々なカップリングネタを出してきているので、ファンとしてはそれをモチーフに一発イラストを描きたくなる上、短時間でそれが実現できるのです。
ポプテピピック3話再放送#ポプテピピック pic.twitter.com/xNR2Hn6d21
— みょん介🐰アベナミクス2参加 (@SGMN_sweety) 2018年1月20日
今週のAパート#ポプテピピック#プリキュア pic.twitter.com/I6u8ULcM2k
— 佐藤ヤス🏀レイフレはバスケ (@yasu_satohE7) 2018年2月10日
また「おそ松さん」は「F6」という頭身の高いバージョンのキャラクターデザインもアニメ上で登場させていましたが、「ポプテピピック」でもこっそり高い頭身のメインキャラクターを登場させています。とはいえ結局はそうしなくてもファンは自分の意思で高頭身バージョンを描いているのかも。
ピピポプ〜描けた〜
— 梅茶漬け (@satouume310) 2018年1月26日
#ピピポプ pic.twitter.com/lL9GifMajr
前にアップした落書きポプ子とピピ美描き直した👐#ポプテピピック pic.twitter.com/nhAk0XjuME
— 如月憂►5/4スパコミ・5ティア (@kisayuu) 2018年2月23日
次に特筆すべきはやはり、両作が「意図的にバズを起こす取り組み」をしているというところでしょうか。「おそ松さん」の場合は第1話での他作品のパロディがあまりに過剰であったために、後にその映像のお蔵入りが決定しそれが大きなバズを生みだしました。
「ポプテピピック」も密度はそこまで高くないものの、各話で何かしらのパロディ要素を含んでいます。
ただこの「パクリ芸」はもともと原作の頃から既に行われていたことだからか、視聴者はかなり慣れている様子で、「おそ松さん」のような分かりやすいバズが起きていたことはデータからは確認できませんでした。
またアニメ外においても偶然か必然か、いくつか騒動を起こしていたようですが、その影響も目を見張るようなものは確認できませんでした…。
おそらく今回は原作の知名度とアニメに対する期待値がもともと高かったこと、また「おそ松さん」から2年以上経った現在、視聴者側にもいわゆる炎上商法やパクリ芸への耐性が付いたためか、「おそ松さん」の時のような「大炎上」は起きなかったものと思われます。
3 「ポプテピピック」と「おそ松さん」が根本的に違う部分
さて、ここまで「『ポプテピピック』って『おそ松さん』のやり口と似てない?」という話をしてきましたが、「根本的に違う部分があるよ」ということを言及しなければいけません。
それは、女性ファンにターゲットを絞った「おそ松さん」に対し、「ポプテピピック」は男性ファンを基礎とした全方位向きの戦略を採っているということです。
アニメ本編を見てみると「結構上の世代にしかわからない」「ニコニコの特定の動画群を観ている人にしかわからない」「そのゲームをやっている人にしかわからない」といった(どちらかといえば男性向きの)コアなネタが多いことが分かります。
biim兄貴リスペクトきたあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ #ポプテピピック pic.twitter.com/zKQck8P9T4
— いおん Sound Team "マタン" (@matin_zekt_dqx) 2018年2月3日
その一方で、少し方向性に変化をつけてきているのが先の図において挙げた「声優リセマラ」です。
本作は各話を15分×2部の構成にしています。そしてそれら前編と後編は、基本的にメインキャラクターの声優を入れ替えただけで内容はほとんど同じという「ほぼ再放送状態」でTV放送しています。
声優はその前編・後編だけでなく各話でも入れ替えています。そしてその声優は、下の図のように大御所から人気女性声優・男性声優の組み合わせまで多岐にわたっていますが、特に後半から人気男性声優の組み合わせが集中してきていることが分かります。人気男性声優によるカップリングというアニメの楽しみ方を、特定の層に提示してくるようになったということですね。挙句には8話目で「サブカルクソ女に媚びている」と作中で自虐する始末。自覚アリですねこれは。
いずれにしろ「ポプテピピック」の「声優リセマラ」は、単に斬新なアイデアとして話題を生みだすだけでなく、ターゲットを絞らない全方位向けの戦略としても良く機能していると思われます。
データとしても、総ツイート数だけでなく序盤の高いツイート増加率(継続視聴率)にも繋がっているのではないかと。「次はだれが声を当てるのか」気になるもんね。
全方位をターゲットとすることは、マーケティングでいうところの「リーダー(一番市場規模を押さえている企業やブランド)」がとる行動そのものです。原作の知名度、およびアニメへの期待値が高かったからこそ出来た戦略だと思います。
しかし、それ以外の細かい仕掛けはこれまでの成功事例の模倣という感じがしてなりません。今期で「リーダー」になり得ることが予想できていたからこそ、相対的に「攻めすぎない」戦略に落ち着いたのではないでしょうか。
総評としてアニメ「ポプテピピック」は、「アニメ業界を荒らす問題児」というよりかは、過去の事例を基に口コミを生み出す仕掛けを丁寧に組み立てる「優等生」という印象を受けます。もしくは逆に、私たちが安直な炎上商法やパクリ芸に反応しなくなったことの表れとも言えますね。ある意味、2018年冬のアニメ市場は平和です。
4 (初期の期待値や認知度は高くないが)話題になっているアニメ
さて、ここまで「ポプテピピック」について”自”論を述べさせていただきましたが。
まだ「ツイ―ト増加率ランキング」の方を出していませんでした…。
ここからは、しっかり1話から4話放送日までの「ツイート増加率」が高いアニメを紹介します。「ツイート増加率」が高いアニメというのは、回が進むごとにツイート数が増加していく、または横ばいの状態を維持しているアニメ。つまり「(事前の期待値や認知度は低かったけど)口コミなどにより視聴者が増えている」「しっかり継続視聴者を抱え込んでいる」作品であると言えます。
ランキングは以下の通りです。
今回ツイート増加率が1を超えたのは「ゆるキャン△」「宇宙よりも遠い場所」の2作品です!しかもこの2作品のすごいところは、どちらもシーズン後半になってもその勢いが衰えていないことです。
今回はそのデータ(一部欠損あります!ごめんなさい!)と共に、アニメのあらすじも紹介しちゃいます!
まず「キャンプ」をテーマにした極上の癒しアニメ「ゆるキャン△」です。
この作品は放送序盤からツイート増加率1.18とじわじわ視聴者数を増やしてきました。そして最近では9話目の段階で増加率1.83とその勢いがさらに増しています!
はじめは「ポプテピピック」が話題を持って行ったことで、後になって注目を集めるようになったのかもですね。
アニメ内のシーズンがちょうど冬なのも起因して、「聖地巡礼」と題したキャンプに赴くファンも増加したのではないでしょうか?
いずれにしろ毎話安定して楽しんで見れる良作です。
次にまだ観てないという方にぜひ観てほしい作品が「宇宙よりも遠い場所」です。
リアル路線の青春ものに定評がある花田十輝さん脚本なので、楽しみにしていたところ大ハマリでした!「響け!ユーフォニアム」とか好きな人にはたまらないと思います。
ツイート増加率も9話目で未だ1.17と高水準を維持しています。こちらは純粋に「次の展開が気になる」という見せ方をしているので、継続視聴者をうまく囲いこめている作品といえますね。
夢や目標へ真っ直ぐに進む人たちの姿は本当に良いものです!
ということで2018年冬アニメの分析結果と、私のオススメ作品を毎度勝手ながら紹介させて頂きました!
今期は、炎上・パクリ芸を繰り広げるけど実は優等生な「ポプテピピック」が一強状態。しかしその中でも「ゆるキャン△」「宇宙よりも遠い場所」といった良作が光る。そんなシーズンでした!
ここまで読んで下さったアナタ、本当にありがとうございます!!
ではでは、良いアニメライフを!
見て損しないアニメはこれだ!|マーケティングさんのSNS分析で見る 2017年秋 話題になっているアニメランキング
秋ですね、すっかり寒くなってしまいました…。
そんなシーズンですがアニメの方は人気作の2期が集中したり、新規も良作ぞろいだったりとめっちゃ熱い!!
ランキングも今回はかなり混戦していますよ。
ではでは早速、「2017年秋SNSで話題になっているアニメタイトルはなにか」を見てみましょう!
今回もYahoo!検索データのリアルタイム検索(http://realtime.search.yahoo.co.jp/search)を使って、10/1~11月上旬、アニメだと大体4話放送分の間にTwitterなどのSNSで呟かれた、今期放送中アニメの「実況タグ」を出来る限り集計しました。
そのデータをいくつかの角度で見ることで、
1 (事前の期待値の高さや認知度も影響して)話題になっているアニメ
2 (初期の期待値や認知度は高くないが)話題になっているアニメ
という2種類のタイプのアニメをご紹介することができます。
一つずつ見ていきましょう。
1 (事前の期待値の高さや認知度も影響して)話題になっているアニメ
まずは今期のアニメを1話から4話放送日までの「実況タグ総つぶやき数」を基準にランキング化してみました!
この数値が大きければ大きいほど「話題にしている人≒視聴者数 が多い」といえます。
「ラブライブ!サンシャイン!!」や「おそ松さん」「干物妹!うまるちゃん」など、強力な作品ブランドの第二期が上位に君臨しています。
そんな混戦状態の中で、日常系アニメでお馴染みのきらら枠「ブレンド・S」が大健闘を見せていますね!
しかもツイート増加率の高さから視聴者の取りこぼしも少ないのがすごい!
その一方で、いくらはじめの期待値や認知度が高くても、下のグラフのように2話以降視聴者が離れてしまう作品も多いです。
「つぶやく人が減った≒観る人が減った」ということですね。
グラフが最初に盛り上がるポイントは、アニメの第一話放送日に当たります。
この第一話は、アニメ視聴者が今期見る作品を見定める段階に当たるため、基本的に作品内容の良し悪しに関わらずつぶやき数が最も多くなりやすいのです。
また原作の知名度や事前のプロモーションの規模により、この第一話の視聴者数も変わってきますから、第一話の放送日のつぶやき数は、いわゆる「各アニメに対する視聴者側の期待値」「各アニメの宣伝部の仕事具合」に依るところが大きいということです。
しかし、グラフのようにツイート数がだんだん減少していくということは、回が進むにつれ視聴を切る人が出てきてしまっているということです。
つまり、逆に回が進むごとにツイート数が増加していく、または横ばいの状態を維持しているアニメは、「(事前の期待値や認知度は低かったけど)口コミなどにより視聴者が増えている」「しっかり継続視聴者を抱え込んでいる」作品であると考えられます。
そこで今度は、1話から4話放送日までのツイート増加率が高いアニメを紹介します。
2 (初期の期待値や認知度は高くないが)話題になっているアニメ
今度は1話放送日から4話放送日までの「ツイート増加率」が高い順で並び替
えたランキングをみてみましょう!
ほとんどが新規のアニメですね。
中でも、「DYNAMIC CHORD」?聞かないタイトルですが…
ツイート増加率1.24倍!?こ、これはさぞ面白いアニメなのだろう!!!
「DYNAMIC CHORD(ダイナミックコード)」は乙女ゲー原作のアニメで、4組の人気ロックバンドのメンバーが織りなすクールでハートフルな物語です。
4話までにツイート数が1.24倍に増えていますが、6話まで集計期間を延ばすとなんと2.62倍にまでなります。
これはすごい…。一体どんな口コミが起こっていたのでしょうか?
あっ・・・(察し)
これ駄作すぎて逆に口コミ広がるやつやん!!
ツイート数が増加していっても、それは必ずしも肯定的な口コミが広がったとは言えません。
今回ランキングの数字を鵜呑みにしてこの作品をおすすめしていたら大変なことになっていました。
いや、絶対そういうのは生の情報…ツイート内容やアニメそのものを見てからするんですけどね…。
ちなみに今回の「DYNAMIC CHORD」の口コミが伸びてる件は、2017夏に放送された「異世界はスマートフォンとともに。」と似た現象なんですよね。
要は「みんなで寄って集ってツッコミどころの多い作品をいじろう」みたいな流れが最近出てきている。私はこういう風潮あまり好きではありません。
なぜなら、「原作の知名度を上げるのにアリなんじゃ?」と低予算アニメを作り出すところが今後出そうで怖いからです。
炎上マーケティングの温床にもなりかねません。
…とはいえこの手の話は「おそ松さん(1期)」の成功例などもあり、いろいろと複雑な議論がありますので、これはまた後日お話ししたいと思います。
ということで今回の「DYNAMIC CHORD」は「例外」ということにさせてください…。
そしてツイート増加率が2番目に高い「宝石の国」、個人的におすすめしたい作品でもあるので今回はこちらを紹介させていただきます!
3 2017秋マーケティングさんのおすすめアニメ
市川春子さんによる漫画が原作で、監督は「ラブライブ!」でお馴染みの京極尚彦さんです。
「月人」という存在から狙われている、人型の宝石たち。その中でいわゆる落ちこぼれの宝石「フォスフォフィライト」の成長や苦悩に焦点を当てた物語になっています。
ちなみにこのフォスくんの声優さんは「響け!ユーフォニアム」の主人公「黄前久美子」を演じた黒沢ともよさん。たまらないよ。
本作は1話から4話だけでなく6話まで集計期間を伸ばしてもツイート増加率が0.9台と、継続視聴者の多さがうかがえます。
この作品、まず3Dだからこそ出来る美麗な描写が本当に凄い!
風にゆれる草や宝石でできた髪がとても美しい。
キャラクターの動きも3Dでありながらどこか愛嬌が感じられます。
その上展開も読めないし、「他人と自分を比較してしまう」「役割が欲しい」「必要とされたい」などキャラクターの苦悩が実に人間らしくて非常に面白いです。
また、文明が崩壊した世界で旅をする二人の少女の日々を描いた「少女終末旅行」。
これは4話では増加率が0.79だったものの6話の段階で0.93まで上昇しました。
夏の「メイドインアビス」程ではありませんが、放送開始から暫くたって視聴者が集まってきた様子です。
こちらも、とても雰囲気の良い作品ですよ。
さて、ということで2017年秋アニメの分析結果と、私のオススメ作品を毎度勝手ながら紹介させて頂きました!
いろいろとハプニングはありましたが、良い作品もちゃんと伸びるということで…許してください!!
ここまで読んで下さったアナタ、本当にありがとうございます!!
ではでは、良いアニメライフを!
見て損しないアニメはこれだ!|マーケティングたんのSNS分析で見る 2017年夏 話題になっているアニメランキング
今年の夏は天気が悪くて、なかなか外へ遊びに行けなかったですね…。
そんなときはやっぱりアレですね。自宅に籠ってお菓子片手にアニメ三昧!!
あれ…いつもと変わらない?それは貴方だけじゃないですかね…。
というわけで、少し久しぶりになりましたが、今回またまた私の個人的な趣味で「2017年夏SNSで一番話題になっているアニメタイトルはなにか」を調べてみました。
Yahoo!検索データのリアルタイム検索(http://realtime.search.yahoo.co.jp/search)を使って、7/1~8月上旬、アニメだと大体4話放送分の間にTwitterやfacebookなどのSNSで呟かれた、今期放送中アニメの「実況タグ」を出来る限り集計しました。
そのデータをいくつかの角度で見ることで、
1 (事前の期待値の高さや宣伝力も影響して)話題になっているアニメ
2 実はひっそりと評価されているおすすめアニメ
という2種類のタイプのアニメをご紹介することができます。
もう夏アニメは後半戦に入っちゃいましたが、「そういえばこれ見てなかったなぁ」と思う作品があれば、ぜひぜひ手を出して残りの夏も楽しんじゃいましょう!
1 (事前の期待値の高さや宣伝力も影響して)話題になっているアニメ
まずは今期のアニメを一定期間内の「実況タグ総つぶやき数」を基準にランキング化してみました!
やはり原作も有名で、既に別の形でアニメ化もされてきた「fateシリーズ」と「刀剣乱舞」がトップに君臨。その後は「NEW GAME!」の2期や、おなじみ「戦姫絶唱シンフォギア」の新作が続きます。5位の「天使の3P!(てんしのスリーピース)」は「ロウきゅーぶ!」でおなじみの蒼山サグさん原作のアニメです。ちっちゃい女の子が好きな紳士の皆様にはたまらない作品ですよ!
しかし今期の総ツイート数上位10作品くらいまではいずれも「ツイート増加率があまり高くない」という特徴があります。これはいったいどういうことなんでしょう。
グラフを見ればよくわかりますよ!
総ツイート数1位の「Fate/Apocrypha」の例を見てみましょう。グラフ中で山になっているところは、アニメの放送日の「実況タグツイート数」です。第一話放送日から、第四話放送日にかけてツイート数が減っているのが分かりますね。
私はこれを普段「つぶやく人が減った≒観る人が減った」と考えて、視聴率代わりに使っています。
グラフが最初に盛り上がるポイントは、アニメの第一話放送日に当たります。この第一話は、アニメ視聴者が今期見る作品を見定める段階に当たるため、基本的に作品内容の良し悪しに関わらずつぶやき数が最も多くなりやすいのです。
また原作の知名度や事前プロモーションの規模により、この第一話の視聴者数も変わってきますから、第一話の放送日のつぶやき数は、いわゆる「各アニメに対する視聴者側の期待値」「各アニメの宣伝部の仕事具合」に依るところが大きいということです。
しかし、グラフのようにツイート数がだんだん減少していくということは、回が進むにつれ少しずつ視聴を切る人が出てきてしまっているということです。
つまり、逆に回が進むごとにツイート数が増加していく、または横ばいの状態を維持しているアニメは、「(事前の認知度や期待値は低かったけど)口コミなどにより視聴者が増えている」「しっかり継続視聴者を抱え込んでいる」作品であると考えられます。
ではでは、今期のアニメではどの作品があてはまるのか!以降で紹介していきます!
2 実はひっそりと評価されているおすすめアニメ
今度は「1話放送日から4話放送日までのツイート増加率」で並び替えたランキングをみてみましょう!
そうすると、ほとんどツイート数が変動していないアニメが2作品出てきました!
ツイート数が横ばいの状態を維持しているということは、予想外の展開で続きが気になる、毎回安定して見ごたえがあるなど理由は様々ですが、これら2作品は「しっかり継続視聴者を抱え込んでいる」アニメと考えられます。
今回は「見て損しないアニメはこれだ!」ということで、私マーケティングたん視聴の上「ようこそ実力至上主義の教室へ」と「プリンセス・プリンシパル」を紹介させていただきます!
著者 衣笠彰梧さん、イラスト トモセシュンサクさんによるライトノベルが原作の学園系アニメです。
恵まれない環境に放り込まれた主人公たちがいかにして逆転していこうかという内容の作品ですが、面白いのはキャラクターや学校のシステムに何やら“裏”が見え隠れするという点。毎回少しずつヒントが出てくるので、進んで次も観てみたいという気持ちにさせられます。
そして、次回への引きが完璧な回もあったりします!これはずるい!(笑)
一部原作の内容を部分的に省略・改変していたりするので、若干唐突な場面もありますが(キャラクター同士がいつの間にか仲を深めていたり)、内容自体変に難しいものでもないのですらすらっと観れるのも特徴ですね。おすすめです。
なんでもっと早く観ておかなかったんだ!と今更ながら後悔しています(笑)
絵柄でよくある日常系アニメだと思い込んでいたのかも…
監督は「ばらかもん」「東京マグニチュード8.0」といった名作を手掛けた橘正紀さん、シリーズ構成・脚本は「コードギアス」でおなじみの大河内一楼さん、そして音楽をなんと「魔法少女まどか☆マギカ」「Fate/Zero」などでおなじみの梶浦由記さんが手がけているオリジナルアニメーションです。すごい豪華。
ストーリーの時系列をあえて組み替えているようで、正直2周目不可避です。ですがそのおかげで細かいヒントや伏線に気付くことも多いので、発見する楽しさがあるアニメですね。ホッコリする回があれば、切ない回もあり、アクションがすごい回もあり、スパイらしい騙し騙され合いもある…すごく贅沢な気分になるアニメです。
さて、ということで2017年夏アニメの分析結果と、私のオススメ作品を毎度勝手ながら紹介させて頂きました!
ここまで読んで下さったアナタ、本当にありがとうございます!!
ではでは、良いアニメライフを!
「けものフレンズ」はなぜヒットしたのか|マーケティングたんのガバガバ分析で見る2017年冬のアニメ事情
最近アニメ「けものフレンズ」が伸びていますね!
今回はその要因を私マーケティングたんのガバガバSNS分析により調査してみました。
それでは早速いってみましょう!
※「さっと結論だけ知りたい!」という方は、もくじにある「結論」を押してね。(あなたは結論を先取りしたいフレンズなんだね!)
もくじ
はじめに
まずはツイッターをはじめとしたSNSにおける「『けものフレンズ』という単語を含むツイート数推移」と「ニコニコ動画の『けものフレンズ1話』日別再生数」をみてみましょう。
『けものフレンズ1話』の動画再生数よりもSNSでのツイート数が先に伸びていることが分かります。
つまりSNSで何か話題が起きて、その結果ニコニコ動画のアニメ視聴者が増えたと考えられそうです。
では一体、なんでこんなことになったのでしょう。
SNSでのツイート数推移をもう一度じっくり見てみると、何やら2月はじめ辺りから急激にツイート数が伸びていることが分かります。ですがそれ以前にも少しずつツイート数が伸びてきていたみたい。
という事でおおまかに2月はじめの以前・以降にわけて分析をしてみます。そうすると、それぞれ異なった要因で「けものフレンズ」が話題になったことが分かりますよ。
要因1 初回放送日~2月初旬 伏線や含みのある世界観が話題になった
では2月はじめ以前のツイート数の伸びを紐解いていきましょう。
このグラフは「#けものフレンズ」や「#kemono_friends」といったアニメ実況などに使われる「タグ」を含んだツイートだけを日別に集計したものです。大きな山ができているポイントはアニメ「けものフレンズ」の放送日にあたります。
ご覧の通り1月11日(10日深夜)の初回放送日から2月1日の4話放送日までツイート数が増加していることが分かります。実はこんな風にツイートが増加するアニメって普段あまりないのです。
普通は初回放送日のツイート数が一番多くて、回を重ねるごとにツイート数が減っていきます。つまり視聴者がだんだんいなくなっていくのですね。
逆にツイート数が増えるアニメは、はじめは注目度が低かったものの、口コミによって視聴者が増えていったというケースです。今期では「けものフレンズ」を含めなんと3作品がこのパターンを見せています!普段はあって1作品くらいなんですよ。すっごーい!
※アニメ1話から4話までのツイート増加率でランク付けした今期アニメ(上位16位)↓
さて、期間中「けものフレンズの実況タグ」が増えた理由ですが、私は「けものフレンズ」がただの美少女アニメではなく「意味深な伏線や世界観」を物語の随所に盛り込んだ作品だからであると考えています。
以下のグラフは「けものフレンズ 考察」「けものフレンズ 廃墟」というキーワードを含んだツイート数と実況ツイート数をそれぞれ割合にしたものです。第3話放送日と第4話放送日に、実況ツイートと同じタイミングで上記二つのツイート数が伸びていることが分かります。
その一方で世界観についてあまり深く考え過ぎずに「けものフレンズ」を楽しむ視聴者層もいます。「たーのしー」や「すごーい」など、アニメに出てくる代表的なセリフ(もしくはその一部分・応用形)を含むツイートを積極的にする人たちです。それらのキーワードを含むツイートも実況ツイート数と比較してみましたが、こちらはそれほどアニメ放送日に反応している様子がありません。
以上のことから、2月はじめまでのツイート数の微増は、アニメの内容に何かしらの「含み」を感じた視聴者がその考察などを口コミして起きたものと考えられます。「がっこうぐらし」の第1話みたいですね。
ちなみにこの頃は以下のような内容のツイートがよくリツイートされていました。「けものフレンズ」第2話からテーマパークの廃墟の写真がEDで意味深に流れたことが視聴者をざわつかせたようです。
廃墟EDの元ネタまとめ。#けものフレンズ #けものフレンズ考察班 pic.twitter.com/mAHcSyBzWA
— ( 「・(ェ)・)「 (@rensou_hou) 2017年2月2日
要因2 2月初旬~ 汎用性のあるアニメのセリフがひとり歩き
しかーし!これだけでは「けものフレンズ」の爆発的ブームを説明できていません!
2月初旬に起き始めたツイート数の急激的な伸び(注目ポイント②)の原因がまだわかっていないのです。(例えばアニメ視聴者や内容を評価する人たちがなんのきっかけもなく10倍まで増える...というのはちょっと考えづらいですよね)
そこで今回あるキーワードについて注目してみました。それが「フレンズなんだね」という言葉。
この言葉は今となっては「あなたは○○なフレンズなんだね」というようにSNSや動画サイト、はてまた日常会話でも使われるようになっていますが、実は「けものフレンズ」初回放送日からある時点まではほとんどSNSで呟かれていなかったのです。(※twitterでの期間指定ツイート検索で調査済)
それもそのはず、「あなたは○○なフレンズなんだね」という言葉は実際の作中のセリフには一言一句そっくりには登場していません。第1話で登場するセリフ「あなた、狩りごっこあんまり好きじゃないケモノなんだね!」が元ネタのようで、作中において多用される「フレンズ」という言葉と合わさって、応用形として呟かれるようになりました。
ちなみに初めてこの言葉がツイートされたのは、私が確認する限りだと1月23日。それからしばらくは1日当たり1回呟かれるかどうかという状況でした。
状況が一変したのは1月31日にこちらのツイートが呟かれてから。ここから日を追うごとに「フレンズなんだね」を含むツイートがみるみる増えていきました。
けものフレンズに対して苦言を呈している人に対して「あなたはけものフレンズがあまり好きじゃないフレンズなんだね!」って解答するの最高にけものフレンズって解答だと思う
— あしっど (@scarlet_house) 2017年1月31日
さらに、以下は「フレンズなんだね」ツイートの勢いをさらに押し上げたと思われるツイートたちです。
けものフレンズのOPをギターで弾いてみた動画見てたら「あなたはギターが弾けるフレンズなんだね!」とか「すごーい!」「じょうずだねー」「もっとききたーい!」という平和なコメントで溢れてたからけものフレンズはすごい!
— でんたルバート (@dentalsan) 2017年2月5日
「ガルパンはいいぞ」とか「それもまたアイカツだね」といった定型文に頼った思考停止の洗脳感想を憎んでいたはずの自分が、けものフレンズを見て「すごーい!」や「○○なフレンズなんだね!」などとしか言えなくなっていることへの無力感がすごい pic.twitter.com/F6MfbBFspL
— めるり (@merli) 2017年2月6日
もともと「けものフレンズ」視聴者の間でのみ使用されていた「フレンズなんだね」など※の言葉が、その汎用性の高さゆえに、「けものフレンズ」を視聴したかどうかにかかわらず一気に使用されるようになったものと思われます。
「フレンズなんだね」に関して言えば、おそらく「あなたは○○な“人”なんだね」を「あなたは○○な“フレンズ”なんだね」と言い換えたようなこの表現が、やんわりと賞賛・煽り・自慢・自虐に使えることが自然と評価されたのかもしれません。
そしてこの言葉が広がった結果、当然元ネタが気になる人たちが現れ、アニメ自体の認知度向上や動画の視聴回数アップに繋がっていったのではないでしょうか。
このようにあるセリフやキーワードが、元ネタを無視してひとり歩きするのはSNSあるあるですね。
※おそらく「たーのしー」や「すごーい(すっごーい)」などのセリフも似たような理由で急激に使われるようになったと思われます。ただ「けものフレンズ」に関係なく日常会話として使用されているツイートも多かったため「フレンズなんだね」のような極端な傾向を掴めませんでした。(ださーい!)
結論
ということでまとめです!
なぜ「けものフレンズ」がブームになったのか。私が考える要因は以下の二つです!
要因① [初回放送日~2月初旬]
伏線や含みのある世界観が話題になり少しずつ視聴者が増えた。
要因② [2月初旬~]
汎用性のあるアニメのセリフやその応用形がひとり歩きして大きなバズを生んだ。
以上の分析により、「けものフレンズ」のブームには以下の様な流れがあったのではと考察します。
けものフレンズを第1話で切ってしまった人たちがこのブームに疑念を抱いたのは、爆発の大きな要因が「セリフのひとり歩き」だったからなのではないでしょうか。
ですがその爆発のおかげでアニメ視聴者も確実に増えて、アニメの内容に対する評価もさらに高まっているように思われます。
今後の「けものフレンズ」の動向にさらに期待が高まりますね!!
ということで私の「けものフレンズ」のガバガバ分析および考察は以上になります!
え・えー!?長いくせに意外と普通なオチだった?ひどいよー!割とまじめに分析したらこんなもんだよ!
でもでも、ここまで読んでくださって本当にありがとうございました!
ではでは!
【データ収集元】
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見て損しないアニメはこれだ!|マーケティングたんのSNS分析で見る 2016年冬 話題になっているアニメランキング
みなさんごきげんよう、マーケティングたんです!
今期のアニメ、みなさんは何を見ていますか?
今回もまた私の個人的な趣味で「2016年冬SNSで話題になっている(また今伸びている)アニメタイトルはなにか」を調べてみました。
Yahoo!検索データのリアルタイム検索(http://realtime.search.yahoo.co.jp/search)を使って、1/7~2/4、アニメだと大体4話放送分の間にTwitterやfacebookなどのSNSで呟かれた、今期放送中アニメの「タイトル」「略称」「アルファベット表記」「実況タグ」などを出来る限り集計しました。
また今回は、そのデータをもとに「前評判だけではなく、実際に内容を評価されているアニメは何か」についても考察してみました!
1 総つぶやき数(期待度や宣伝力込みの評価)
まずは今回の総つぶやき数、上位15作品を紹介します!
※15位以降のアニメの総ツイート数はこちらからご覧いただけます。
data 冬アニメつぶやき数.pdf - Google ドライブ
今期の新作アニメは総つぶやき数が50万を超えるものがなく、秋に大ヒットを記録し2クール目に突入した「おそ松さん」の勢いに誰もついていけていない状態です。
上位6作品のグラフは、この通り。
「おそ松さん」はアニメ放送日でなくても、つぶやき数3万/日を超えています。これは前回のブログ記事、
こちらでも言及したおそ松さんの「ファンの創作意欲が掻き立てられる」仕組みにより、刀剣乱舞・艦これと同様に、日常的にファンにより創作物が作られてツイッターなどに投稿&拡散されていることによるものだと考えられます。
この冬からスタートしたアニメに「絶賛大ブーム中のコンテンツと戦え」というのは…確かに酷すぎる…。
ということで次に、おそ松さん抜きでの上位5作品のグラフを見てみましょう!今日の本題はここからです。
タイトル横についている【矢印】は期間内でのつぶやき数の増減具合を示しています。
また、各タイトルのつぶやき数が局地的に上がっている日は、もちろん「各アニメの放送日」です。
こうしてグラフにしてみると、先程の総つぶやき数ランキングでは見えなかったものが良く見えてきます!
各タイトルのグラフが最初に盛り上がるポイントは、アニメの第1話放送日に当たります。この第1話は、アニメ視聴者が今期見る作品を見定める段階に当たるため、作品内容の良し悪しに関わらず全体的につぶやき数は多くなります。
また事前プロモーションの規模や原作の知名度により、この第1話の視聴者数も変わってきますから、第1話の放送日のつぶやき数は、いわゆる「各アニメの宣伝部の仕事具合」「各アニメに対する視聴者側の期待度」に依るところが大きいということです。
つまり、この第1話のつぶやき数が大いに反映されてしまう「総つぶやき数」は、そのアニメの「実際のおもしろさ」を評価するにはまだ不十分という事になります!
今回のブログのタイトルは「見て損しないアニメはこれだ!」ということで、少しデータに対する着眼点を変えて、視聴者がしっかり内容を評価している作品を見定めてみましょう。
2 つぶやき数の増減(実質的な作品への評価)
そのアニメの真の良し悪しを判断できるポイントは、「1話以降そのアニメの視聴者や反応が増えているかどうか」にあると考えられます。そこで使えるのが、先程からアニメタイトルの横にさりげなくついている【矢印】、「つぶやき数の増減具合」です!
この「つぶやき数の増減具合」に応じて、各タイトルの状況を以下のように推測することが出来ます。
・増加傾向:作品内容などが評価されて当初よりも視聴者が増えた。
・横ばい:継続視聴者が多い、または離脱者が出るものの新規視聴者も同等に表れている。
・減少傾向:少しずつ視聴を切る人が出ている。
常に一定の視聴率を維持している、あるいは予想外の展開や原作中の名シーンが入るなど途中でテコ入れを行い視聴率が増えるなど、ケースは様々ですが、
いずれにしろ今期はつぶやき数が増加傾向【↑】、横ばい【→】にあるアニメは非常に少なく、増加傾向を示したアニメに至っては総つぶやき数上位30作品のうち「この素晴らしい世界に祝福を!」ただ一つ、
いくら当初の期待度や事前プロモーションの規模が大きくても、視聴者が「おもしろくない」と評価した作品はあっさりと切り捨てられてしまうようです。(その作品を基にモノを売る、利益を上げるとなると話はまた変わってきますが!)
というわけで、今期のアニメで「総つぶやき数が一定以上」でかつ「つぶやき数が増加傾向or横ばい」の、内容がそれなりに評価されていると思われる作品は以下の通りです!!
※1/7~2/4におけるつぶやき数が増加傾向【↑】、横ばい【→】の作品(総つぶやき数15位以内)
その他つぶやき数横ばい【→】の作品(総つぶやき数30位以内):「PSO2 ジ アニメーション」「赤髪の白雪姫(第2期)」「FAIRY TAIL ZERO」
3 マーケティングたんのイチオシ作品2選
それでは最後に誠に勝手ながら、上記の作品を私マーケティングたんがさらに絞り込んで、今期の「今のところ見て損はないアニメ」を2作品だけ抜粋いたします!!
1 僕だけがいない街
監督:伊藤智彦 制作会社:A-1 Pictures
関わっている会社:アニプレックス、フジテレビジョン、KADOKAWA、関西テレビ放送、京楽産業ホールディングス、電通、ローソン、シーワン、クリスマスホーリー、鐘通インベストメント(いずれもアニメ「僕街」製作委員会メンバー)etc…
※製作委員会=基本的にアニメ制作にお金を出している(投資している)会社が含まれます。
アニメ化以前から原作の評価が非常に高く、「マンガ大賞」「このマンガがすごい!」などの賞でもランクインを果たしている期待作です。当然関わる関係各社も多く、さらに今年3月には藤原竜也さん主演の実写映画の公開も控えています。各業界確実にこれで一儲けする気だ…w
つぶやき数の増減も「横ばい」傾向にあり、継続視聴者が多いイメージです。それもそのはずこの作品、原作を読んでない身としては、続きが気になって仕方がない!
主人公が取った選択、それによって運命がどう変わっていくのか、視聴中も絶妙な緊張感が常に付きまといます…。
OPのASIAN KUNG-FU GENERATIONも、ファンには嬉しい選曲だと思いますよ!
純粋に良作をみたいアナタにオススメです!!
2 この素晴らしい世界に祝福を!(通称「このすば」)
原作:暁なつめ(角川スニーカー文庫[KADOKAWA 角川書店])
原作イラスト:三嶋くろね
監督:金﨑貴臣 制作会社:スタジオディーン
その他関わっている会社:KADOKAWA(原作)、日本コロムビア(音楽)、HALF H.P STUDIO(音響)
今期の作品で唯一つぶやき数が増加傾向にある作品です!!
ライトノベル原作の、異世界もの…こうした「よくある」ジャンルだったためか、第一話放送以前のつぶやき数は1000未満と期待度は低かった模様…しかし、その予想外な内容により第一話以降は順調に視聴者を増やしていると見られます。
本作品と、もう一つつぶやき数が安定している作品「灰と幻想のグリムガル」(こちらもラノベ原作の異世界もの)は、どちらも「まずは生きるためにお金を稼がないと…」と決して順風満帆にクエストを進められない、ある種の「リアルさ」を感じさせる内容である点が特徴的です。
そのうえで、「灰と幻想のグリムガル」は「シリアスなストーリーにリアルな人間模様」
「このすば」は「突き抜けた性格のキャラたちと清々しいまでのコメディ」
という結構な対立構造になっています。
結果としては、現在「このすば」の原作ラノベが飛ぶように売れている状態!!
Amazonのライトノベル売れ筋ランキングもすっかり独占状態です!!
とにかく笑いたい!!癒されたい!!というアナタにオススメです!!
さて、ということで2016年冬アニメの前半戦の状況と、私のオススメ作品を勝手ながら紹介させて頂きました!ここまで読んで下さったアナタ、本当にありがとうございます!!
さぁて!今後もアニメをジャンジャン消化しちゃうよ!!!(←マーケティング解説しろよ)
※今回集計したデータ(2016冬アニメの総ツイート数など)はこちらからご覧いただけます。
data 冬アニメつぶやき数.pdf - Google ドライブ
「おそ松さん」はなぜヒットしたのか|マーケティングたんのガバガバ分析で見る 2015年秋 話題になっているアニメランキング
みなさんごきげんよう、マーケティングたんです!
今回は私の個人的な趣味で、特定のワードのツイート数を一か月分計測できるTOPSY(http://topsy.com/)というサイトを使い、「今期Twitterで一番呟かれているアニメタイトルは何か」を調べてみました。
ただ、検索ワード漏れや、原作・ゲームについてのツイートとの区別が難しかったりと、分析結果としてはかなりガバガバですので、
大体の“スケール”だけを今回の分析結果から把握して頂ければとおもいます。
それでは行きます!画像は上位14作品の結果です!
(詳細なデータ集計方法・15位以降のランキングはこちらからご参照いただけます→
data 秋アニメに関するツイート10月分.pdf - Google ドライブ)
今回の分析で「大体の“スケール”」だけを把握して頂きたかったのは、一部のアニメについてはその話題にされ具合があまりにも顕著だからです。
そう…今期はどう見ても「おそ松さん」が覇権のようです!
「知ってた。」
でもいくつかお詫びさせて頂くと、先程の検索漏れも考慮すると「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」関連のツイートはもっと存在していたはずですし、
ハイキューにもしアニメ以外の内容のツイートが多く含まれていたとすると、こちらは今回の結果より実質少ないかも知れません。
各アニメブランドの情報チェックしきれていないのでここらへんもガバガバです、本当に申し訳ない。
ちなみに、上位6作品のツイートの推移を見てみると、面白いことが分かります。
基本的にアニメの視聴というものは、途中で大きなバズ(盛り上がり)を起こさない限りは、
・一定の継続視聴者数を抱えて横ばい
もしくは、
・少しずつ視聴者が減少
する傾向があります。(ちなみに全ての作品で、小さな山が定期的に出来ているのは、その日がアニメの放送日だからですね。)
ですが、「おそ松さん」は全く逆の動きを見せています。これは「口コミが起こることで、毎回視聴者数が増えている」というケースです。これアニメとしてはウルトラ大成功な状態です!
「おそ松さん」は10月5日にテレビ東京などで初回が放送。その日は約45000ツイートを記録しています。ちなみにその前日のツイート数は4200、さらにその前日は1000ツイート未満でした。
問題はその後のツイート数で、2話目の放送で、ツイート数がガクッと27000まで落ちたかと思うと、その後話数を重ねるごとにツイート数が増加していき4話目にして初回放送を越える62000ツイートを記録しました。
なんなんだこれは…。
ということでここから先は、どうして「おそ松さん」がこのようなイレギュラーな伸びを見せたのか、私なりに考察してみました。
1 問題アリの1話目でバズを起こす!
実はこの第1話、もう見れないんですよね。
というのも当アニメの制作委員会の判断により、BD&DVDでは第1話が収録されないことになり(そのかわり新作アニメーションが収録されるとのこと)、
また2015年11月12日時点で、各動画サイトでも配信終了となってしまったのです。
「お蔵入り」ってやつですね。
その第1話の内容ですが、「うたの☆プリンスさまっ♪」や「花より男子」・「黒子のバスケ」・「弱虫ペダル」はてまた「ラブライブ!」や「進撃の巨人」などとにかくパロディのオンパレードでした。
権利元に喧嘩を売っていくスタイル…嫌いじゃないです。
そして、そんなインパクトの強いパロディ祭りに視聴者が騒がないはずがなく、放送当日から一気に同作品についてのコメントが呟かれ、放送前日の十倍以上である45000ツイートという数字を叩きだしました。
こうしたインパクトが強く、話題性のある事柄で、市場を一気に盛り上がらせることを「バズ・マーケティング」と言ったりします。(その事柄がネガティブなものであれば“炎上マーケティング”と言ったりもします…)
元来、イケメンとは言えないキャラクターに実力派の声優をキャスティングした作品は今までだってありました(今期も血液型くんがありますね)。
「おそ松さん」もその流れに従うだけであれば、ここまでの伸びは期待できなかったかもしれない…そう考えると、今回の様な盛大なパロディ祭りも、“お蔵入りになることも含めて”戦略の内だったのではないかと…私は思っています。
2 ターゲットの市場を定め、そこをお祭り状態にする!
ですがそれでも「おそ松さん」第1話を見た限りでは、私はすぐにバズは沈静化するだろうと思っていました…が、そうはなりませんでした!
第2話以降は、おそ松さんたちのビジュアルが一変することもなく、原作に則ったキャラクターデザインで物語が展開されるので、視聴者はすぐ離れてしまうリスクがありました。実際第2話の放送で、ツイート数が27000まで落ちたことは、第1話の反動ともとれます。
ですが、そこから「おそ松さん」は、ツイート数を飛躍的に増加させていきました!
一体これはなぜなのか。客観的な根拠に乏しいですが、私はこれまでの放送の中で、そうなるような仕掛けを施していたのではないかと思っています。
まずは、「おそ松さん6人兄弟に実力派の男性声優をあてたこと & 第1話にイケメンのビジュアルで登場させたこと」。まずはここで、今回のアニメの主なターゲットが女性であることを、バズる内容と共に大々的にアピールしたと考えられます。
そしてすごいのはここから、「赤塚不二夫先生タッチの絵柄が比較的絵に描きやすいこと」「兄弟6人の顔つきや私服のセンスなどが若干違う事」。
そう、これで何が起こるかといいますと…“ファンの創作意欲が掻き立てられる”ということです!!
今回実はこんな調査もしてみました。
二次創作の大型市場とも言えるお絵かきコミュニティサイト「pixiv」にて、11月5日以前の約一か月分に二次創作が描かれたアニメ・ゲームのブランドを抜粋してみました。
なんと刀剣乱舞を追うようにpixivにて「おそ松さん」が描かれていることがわかります…!
比較的描きやすい絵柄のため、普段あまりイラストを描かない人も手軽に参加でき、時間に余裕がない絵師さんもサッと描き上げられる。
そのうえ6人兄弟の顔つきや服装そして性格に違いがあることで、いろんなシチュエーションや組合せでの創作が可能、となれば確かにこれはみんな何かしら描きたくなるかもしれません…!
そしてツイッターもpixiv同様に、創作物発表の場として機能しているため、多くのファンによる作品が発表され、拡散され、新規の視聴者を増やしていく…
こうしたメカニズムがこの短期間のうちに形成されたのではないでしょうか?
さてさて、そんなこんなで大きな盛り上がりをみせ、2クール目も決定した「おそ松さん」。アニメをビジネスの視点で見るのであれば、やはり気になるのはグッズや円盤などの売上ですね。
グッズはまず間違いなく売れていると思うのですが…アニメ作品自体、つまり円盤はどれほどのファンが購入するのでしょうか。放送シーズン中に話題になっても肝心の円盤は売れない、というケースも十分あるので、ここはちょっとだけシビアに観察していかなくてはなりません。
今後もいろいろとデータを集めて調査してみたいと思います!もちろんツイート数の調査も引き続きやっていきますよ!
データの詳細やそのほかの作品についてはこちらからご覧になれます!!
→data 秋アニメに関するツイート10月分.pdf - Google ドライブ
本当にガバガバなのでご指摘大歓迎ですw是非是非お願いします!!
ではでは、以上マーケティングたんがお送りしました!!
ここまで読んで下さって本当にありがとうございました!!
バーガーキングの「BIG割」から学ぶ「比較広告」と「バズ・マーケティング」
マーケターたるもの…バーガーキングのBIG割くらい、クールにキメなければならない。 pic.twitter.com/0ZbvAv5cHB
— マーケティングたん (@MarketingTan) 2015, 11月 12
2015年11月6日、
ファストフードチェーンである「バーガーキング」が、競合の商品である某ハンバーガーに対抗して、なかなか面白いプロモーション活動を展開しました。
そのプロモーション内容というのは、
他社のビッグサイズバーガーのレシートや実物を、バーガーキングに持って行くことで、「ビッグキング」というバーガーの価格が割引されるというものです。
それも、意識している某他社のビッグサイズバーガーと同額になるように割引しています!
ですがここまでだったら、それはただの割引…すごいのはここからです。
何を思ったのかバーガーキングは、
店頭に持って来るものが「BIG(ビッグ・ビック)」と名の付く、またはそう言えるものなら、何でも割引が利くようにしたのです!
するとこれがきっかけで、SNSで予想外の大喜利大会が起こり、バーガーキングについての口コミとしてそれが拡散されたということです!(詳細は後述します)
今回はこのケースを題材に、「比較広告」と「バズ・マーケティング」について解説します。
1 名前は出さない!だけど露骨に「比較広告」!
もともとこのプロモーションは「他社商品との比較」のために行われたものです。
そこでバーガーキングは、今回のBIG割に合わせて、画像のような なかなか挑戦的な「比較広告」というものを作りました。
もうどこの競合を意識しているか、分かりましたよね!
このように、同業他社と自社とを比較したり、暗に相手を揶揄する広告は、大手企業に意外と多く見られるんですよね。
例えば「ペプシ」が他社の炭酸飲料とのおいしさの違いをアピールするためアンケート調査を実施して、その結果をCMなどで大々的にアピールしたケースもありましたし、
とある携帯キャリアでは他社が行っている桃太郎の世界観を真似して「おばあさんが桃をスルー」するという、間接的にその他社を揶揄するようなCMを流したケースもありました。
このようにデータを出したり、自社にしかない特徴を強調したり、あるいは小ネタを仕込んだりして、自社の商品やブランドの優位性を消費者にアピールする広告が「比較広告」というものです。
ちなみにこうした「比較広告」はこっそり相手もやりかえしたりすることもあるので、今挙げた企業が一方的に喧嘩をふっかけている訳では無いので注意です!!
…はたから見たら、企業がイチャイチャしてるだけの様にも見えちゃいますけどね。
海外の事例はもっと攻撃的で分かりやすいですよ!!
例えばこの看板は、ネガキャン選挙戦に定評のあるアメリカにて、マクドナルドがスターバックスのコーヒーに対抗して立てた看板です。
「ウチのコーヒーは旨くてかつ“安いよ”」と言いたいのですね。
ちなみにこれに対しスターバックスは抗議や仕返しの広告を打つことはなく、何食わぬ顔で自社独自のキャンペーンを推し進めていったそうです。
企業同士の喧嘩を見せたところで、消費者からの好感度は上がらないことは明白ですので、ある意味当然の対応といえますね。
今度は、アメリカのファストフードブランド「タコベル」が、マクドナルドに対し打ち出したCMです。日本のテレビ番組でも見たことあるかもしれませんね。同社が提供する朝食を絶賛するロナルド・マクドナルドさんがたくさん登場します。
Taco Bell: Ronald McDonald eats Taco Bell breakfast ...
こっちのCMはもっとえげつない…マクドナルドが独裁国家になってます…
(3分間の動画なので、読み進めたい方は飛ばしちゃって大丈夫ですよ!)
TACO BELL Breakfast war! Original video del anuncio ...
気になるのはこうした「比較広告」の良し悪し…いや、プロモーションとしての効果ですが、私としてはその内容が「消費者を引き付けるものか」「自社のブランドにどう影響するか」に依ると思っています。
タコベルのCMの様に、(個々の肌に合うかは別として)初めて見た時の衝撃やエンターテイメント性がある広告は、少なくとも消費者の視線を奪うことが可能です。
逆に一部の日本の比較広告の様に「考えてようやく分かる」レベルのものは、印象も薄く、ただ視聴者からの好感度を下げるだけで、むしろ実行する意味が無いのかも…
そしてそもそも企業がメディア上で大々的に喧嘩をするような状況を見て、全ての消費者が楽しむのかどうか、やはりこれはどの会社も熟慮していることだと思います。
スターバックスの例のように、安易に競合からの挑発に乗らない事で、ブランドイメージを維持したり、逆に良くしたりも出来ますからね。
いずれにしろ自社の立場やブランドイメージを考慮して、適切なプロモーションを展開していく、結局はこれが大切になってくるわけです。
2 「ボケる余地」のあるプロモーションは拡散されやすい!?
さて、ここまで国内外の「比較広告」を紹介しましたが、今回のバーガーキングのプロモーションが盛り上がったのは、必ずしも「他社に喧嘩を売ったから」では無いですよね。
私としては、これがただの比較広告で終わっていたら…同じような結果にはならなかったと思っています。
今回バーガーキングが起こしたファインプレーは「BIG(ビッグ・ビック)」と名の付く、またはそう言えるものなら何を見せても割引する!!」とルールを緩くした点にあると思っています。
こうすることで何が起こるかというと…SNSを舞台にした「大喜利大会」が行われるのです!!
高い身長、BIGと書かれた紙やグッズ、登場人物に「ビッグ・ビック」と付くキャラがいる作品、さらには大きな夢を抱えて来店し、割引を受けた猛者達がこぞってSNSにその一部始終を書き込んだ事で、今回一気にバーガーキングについての口コミが起こりました。
こんな感じ↓
バーガーキングのBIG割、ビッグカツ使えましたwwwww pic.twitter.com/tDHBxgTdd6
— Grenadier241 (@monacoin241) 2015, 11月 6
バーガーキングの「ビッグ割」、 私「このビック(バイパー)でも良いでしょうか?」 店員さん「…はい(苦笑)」 ということで、ビックバイパーでも大丈夫でした 参考までに pic.twitter.com/ve56idkfZH
— なめりずみ₅₂₁₄₉ (@nameriizumi) 2015, 11月 7
さっきバーガーキングに行ってビッグキングやらを頼んだら、BIGと名の付くものを持ってると割引できます、と言われた。何も持ってませんと答えると「ではBIGな夢を語ってください」と言われたので「すごいアニメ監督になって世界を取る」と答えたら本当に割引してくれた。なんか、すげえな。
— 鈴木 豆 (@suzuri9) 2015, 11月 7
なるほど、つまり企業は消費者にある種の「ボケる余地」を与えたプロモーションをした方が成功しやすいのかもしれませんね!
ちなみに今回のように、一つの話題がネットやSNS上で爆発的に盛り上がるようにすること、またはその盛り上がり自体のことを、たくさんの虫がブンブン飛んでいる様子(buzz)になぞらえて「バズ・マーケティング」と呼んだりします。
よく「バズる・バズった」というのはこのことなんですね。(ただこの言葉、まだ定義がイマイチ確立されてないので、大体の意味だけ把握して頂ければと思います。)
「ボケる余地」のあるプロモーションを実施する
→商品やサービスの口コミが広がる
→口コミを目にした人がさらにそれを試す。試さなくても認知はする。
盛り上がった期間こそ約1週間と短かったですが、今回のバーガーキングのBIG割はこの一連の流れを上手く起こせた成功例であると言えそうです。
ということで今回のまとめです!!
はい、実は某他社さんのバーガーと食べ比べしてました(笑)
マーケターたるもの...広告の真偽は、その身と舌をもって確かめなければ...!!
ではでは!!ここまで読んで下さって本当にありがとうございました!!